弥生の憂鬱

もう少しだけでも

あなたのように笑顔でいられたら……

 

怒ってないよと

気を遣わして嘆いてた昼下がり

心の中では

情けないと思うほどの大快晴で

 

うーん、こうかな?

頬伸ばし背を伸びして

絶対わかってない

わたしの中覗いちゃおう

 

住み着いたこの思い

今でも変わらない

冷え切ったはずの手を

ぎゅっと包み込んで

 

春の日差しの中座り込む

1人笑うために

 

もうこうして何年も

同じことを喋り続け嫌になっちゃうね

 

「もう、違うぴょん!頬上げて、手を挙げて!」

万歳三唱コショコショ それ違うでしょ!?

「許してぴょん」

 

仕舞い込んだその表情に

どうしてこだわるの

冷え切ったその問いに

もう諦めたでしょう

 

言いたくない心の声

引き出しの奥仕舞い込んで

未完成なまま

 

怒ってないよと

目も合わせて

聞こえてよ

わたしを

 

気付いた本当のこと

今更だけれど

傷ついたあなたの頬に

この手で包み込んで

 

泣いてないの本当だよ……

ごめんなさい嘘ついてた

汲み取ったこの想いに

もう答えてあげて

 

さよならを言うその時まで

ずっと傍にいます

ねぇ、いまわたし、ほら……

笑えてるでしょ