桜影

桜舞い散る畔に咲いた私を

あなたは笑顔で迎えてくれたね

その時くれた言葉はまだ……まだこれからも

ほら、ずっと……ずっと忘れないから


ふと見上げた空にはいくつもの轟音と

火の粉が混じり合わさり溶け込んでいく

過去に見た未来は光に包まれ

「その悲劇は二度と繰り返したくはない」


残されたその二人も大切にしてほしいかな

また同じような歴史を呼び覚まさぬよう

やがて桜は散り安らかに眠る

何度でモ……無意識に私は


揺らぐ桜の影ひらり舞うblume

咲きかけた蕾も摘み取られ沈んだ


桃色に咲く小さな花弁手に取り

祈りを捧げ散る少女の就く樹頭


吐息が凍ると息がただ ただ切なくて

どう私、私 目の前に…


初めての私も今いる私もずっとここで待ってる

二人の思い出とその情景

合わせてまた汲み取り笑いあおう


両舷前進 進め今