星を数える

星空を眺めて数えてた 瞳の中散りばめたかけらに

指先を這わせた帽子 心の中準備はできて

 

桜が散って泣き出した春の音

煙に巻いて書き出した夏の星空を

 

一星 桃色張ったキャンパスに

一星 黄色がかったキャンパスに

もっと絵の具を足していく

こんなに晴れた星を数え

期待 未来見つからない でもまだ探す

 

乾いた空 泣くことを忘れて

レモンを貼った痺れるような碧

諦めて遠回りをしよう

君の探したかけらはどこへ

 

隣に咲いた紫陽花はとうに枯れ

継ぎ足していた嘘の雫とうに枯れていた

 

一星 黒みがかったキャンパスに

一星 青みがかったキャンパスに

相対 お水を与え続け

雲間に光るは星空

数えて何年経つかもう分からないんだ

 

一星 名付けたかったキャンパスに

一星 滲んでしまったキャンパスに

とうとう答えを見失って

泣き崩れた星達を数え

そう、また会える そんな気がしただけ